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古民家リノベの勘所

Staff

施主さんチョイスの家具が搬入されて、いい雰囲気になってきたところでパチリと。

この家、田舎によくある間取りで南側に仏間と客間の二室が横並びする。
せっかくの南側だからといって、ここを壊して明るいLDKにしちゃいましょと、あっさり間取りを変更するのはいささか早計だ。

築七十年の家はこの二間続きの和室にこそ、いにしえの技と美意識が集約されているのだ。
ここはリスペクトしていきたい。
今更新築でこのように手の込んだ和室って、なかなかお目にかかれないからね。
ならば、これをリノベーションにどう活かすのか?
つまりそれがリノベーションの勘所だと言えそうだ。

ヒントは「抜け」ではなかろうか?
光とか風とか気配とかの。
何となく繋がっており、とはいえ干渉し過ぎず、いや、むしろ心地よく融和する。
…そんな感じ。

いよいよ五月の風が吹き始めた。光溢れる朝の太陽と青田の匂い。
山里のそんな平凡な風景に、心が洗われる日が来ようとはなあ。
なんてしみじみ感じでもらえると嬉しいです。
家づくりにたずさわる人間としては(^^)
 

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